Access VBA インプットボックスの動作を確認する方法。

VBA で記述した、インプットボックス(InputBox関数)が、思ったとおりに動作するか、確認してみましょう。

インプットボックスを使うと、処理の途中でユーザーが自由に値を入力できるようになり、とても便利です。

インプットボックスのメリットは、プログラムの中から簡単に呼び出せるため、フォームのデザインなどの変更が、不要だということです。

ちょっとしたデータを入力したい時に役立つ方法です。


【1】Accessのファイル「SampleDB020.mdb」を起動します。


【2】テーブル「T01Prefecture」を開き、「47 沖縄県」の下に、レコードが無い状態にしてください。

access-vba-364.gif

*テーブルはいったん閉じておきます。


【3】フォーム「F101Test」を選択し、「開く」をクリックします。

access-vba-365.gif


それでは動作を確認してみましょう。

【4】コマンドボタンの「レコード追加」をクリックします。

access-vba-366.gif


【5】最初のインプットボックスが表示されました。

access-vba-367.gif

実際に表示されたタイトルやメッセージと、プログラムの引数の関係を掴んでください。
cdValue = CInt(InputBox("PREF_CD を入力してください。", "PREF_CD"))


【6】必ず半角数字で「99」と入力して、「OK」ボタンをクリックします。

access-vba-368.gif

*全角だと数値型に変換できないため、エラーになります。


【7】2番目のインプットボックスが表示されたら、「ハワイ」と入力して、「OK」ボタンをクリックします。

access-vba-369.gif

同様にプログラムとの関係を掴んでください。
nameValue = InputBox("PREF_NAME を入力してください。", "PREF_NAME")


【8】「追加完了」というメッセージボックスが表示されたら、「OK」をクリックします。

access-vba-370.gif

これでレコードが追加されました。


【9】フォーム「F101Test」を閉じてください。

access-vba-371.gif


【10】テーブル「T01Prefecture」を開き、レコードが追加されていることを確認しましょう。

access-vba-372.gif

余裕がある場合は、VBEに切り替えて、イミディエイト ウィンドウで結果を確認したり、ブレイクポイントを設定して、プログラムを追ってみると、より理解が深まります。


【ワンポイント】
フォーム「F101Test」と「F100Test」は、同じように標準モジュールの test8.addData() を呼び出しています。

標準モジュールを使うと、複数のフォームから共通して使える(呼び出せる)プログラムが作れます。そのため、処理に修正が出た場合は、標準モジュール側だけの変更で済むメリットがあります。

もし各フォームに追加のプログラムを、別々に書いていた場合は、修正箇所が複数になるため、メンテナンスに手間がかかり、ミスの原因にもなります。

「共通して使えるプログラムは標準モジュールに」ということを覚えておきましょう。

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