Accessはフォームにもプロパティがあり、細かい設定ができるようになっています。今回は不要な機能を非表示にしてみましょう。
*プロパティとは、性質を表すデータです。
【1】Accessのファイル「SampleDB020.mdb」を起動します。
【2】データベースウィンドウの「フォーム」を表示します。
【3】前回作成した、フォーム「F100Test」を選択して、「開く」をクリックします。
【4】フォームビューで開きました。
*フォームビューは、フォームを実行した時の画面です。
【5】コマンドボタンの「レコード追加」をクリックしてみましょう。
まだプログラムを書いていないので、もちろん何も起こりません。
【6】フォームビューで見ると、今回は不要な機能が表示されているので、変更することにします。
レコードセレクタ、移動ボタン、区切り線は、複数のレコードをフォームに表示する時に便利な機能です。しかし今回のように、ただボタンを配置しただけのフォームには不要です。
【7】フォームを編集するため、デザインビューに切り替えます。
【8】画面がデザインビューに切り替わりました。
【9】以下の図のように、フォームの左上をクリックしてから、ツールバーの「プロパティ」をクリックします。
*この手順は大事なので、覚えてください。
【10】フォームのプロパティが表示されました。
【11】「すべて」タブをクリックします。
【12】レコードセレクタ、移動ボタン、区切り線を探し、「いいえ」を選択します。
*ここでスクロールバーを「なし」に設定したほうがよい事もあります。
【13】変更したらプロパティを閉じてください。
【14】ここまでの作業を「上書き保存」します。
【15】確認のため、フォームビューに切り換えます。
【16】レコードセレクタ、移動ボタン、区切り線が非表示になりました。
画面がかなりスッキリしましたね。
【17】あとはフォームビューで、フォーム自体の大きさを調整してください。
*変更したら必ず、「上書き保存」します。
【18】完成したらフォームを閉じてください。
ここまでの操作を行なって、やっとVBAのプログラムを記述する準備ができたわけです。最初に標準モジュールを使った手軽さが、わかったのではないでしょうか。
【解説】
Accessでは、フォームやコマンドボタンのような各部品ごとに、プロパティを設定することができます。
各部品(コントロールという)のプロパティを表示するのは簡単ですが、フォームのプロパティは、今回のような少し変わった手順で表示します。
プロパティを編集する時は、「何のプロパティ」を操作しているのか、常に意識してください。意外と他のコントロールのプロパティをいじっていることに、気付かない時があります。(初心者が間違いやすい)
プロパティを使うと、文字の色やサイズ、背景色など、いろんな設定が簡単に行なえます。全て覚える必要はありませんが、余裕がある時に一通り見ておくとよいでしょう。
プロパティでどんなことができるか知っておくと、後々にVBAのプログラミングで役立ちます。プロパティの値は、プログラムから変更することもできるからです。
次回はいよいよフォームのモジュールのプログラミングです。