・カレントデータベース(mdb)に接続する
・外部のデータベース(mdb)に接続する
カレントデータベースとは、現在作業を行なっているデータベースのことです。実際に VBA のプログラムを書いているデータベースです。
カレントデータベースに接続する方が、プログラムの記述が簡単なので、先に行なってみましょう。
【1】Access で VBEを起動します。
*VBEは「Altキー」+「F11キー」で起動できます。
【2】新たに「test5」という標準モジュールを作成して、以下のように Subプロシージャを定義します。
Sub connDb()
Dim db As DAO.Database
Set db = CurrentDb
Debug.Print "データベースに接続しました。"
db.Close
Set db = Nothing
Debug.Print "データベースを切断しました。"
End Sub
「Ctrlキー」+「スペースキー」で入力候補を表示して、効率的に入力してください。
【3】Subプロシージャの connDb() から、プログラムを実行してください。
・connDb()の実行結果
イミディエイト ウィンドウに、接続と切断のメッセージが表示されます。
接続と切断は一瞬なので、わかり難いですよね。
【4】次はブレークポイントを設定して、1行ずつ実行してみてください。
ゆっくり実行すると、接続と切断のイメージがつかめると思います。
【解説】
(1)データベースオブジェクト型の変数を宣言している部分です。
Dim db As DAO.Database
(2)カレントデータベースに接続している部分です。
Set db = CurrentDb
*通常の変数への代入と異なり、オブジェクト型の変数は、「Set」ステートメントで関連付けます。
(3)イミディエイト ウィンドウに、メッセージを表示している部分です。
Debug.Print "データベースに接続しました。"
(4)データベースを閉じている部分です。
db.Close
(5)オブジェクトの関連付けを無効にしている部分です。
Set db = Nothing
(6)イミディエイト ウィンドウに、メッセージを表示している部分です。
Debug.Print "データベースを切断しました。"
カレントデータベースへの接続・切断の基本は、たったこれだけです。パターンが決まっているので、そのまま覚えましょう。