VBE は Microsoft社の Office 製品をインストールした時に、自動的に入っています。
今回はまず VBE の起動と終了について説明します。 Access で VBE を起動するには、いくつも方法がありますが、とりあえず主な方法を覚えて、あとは必要な場面で説明したいと思います。
以下の解説図は、OS に WindowsXP と データベースに Access2000 を使った場合です。他のバージョンでは少し画面が異なるかもしれませんので、あらかじめご了承ください。
【1】このVBA講座では、「Microsoft Access初心者入門講座」と同じデータベースを使って学習します。
まだデータベースを入手していない方は、 SampleDB020.zip からダウンロードしてください。
できれば Microsoft Access初心者入門講座 を先に学習すると、より理解が深まります。
それに VBA でフォームやレポートを操作するには、先にそれらを作っておく必要があります。(最初のうちは使いませんが)
【2】ダウンロードした SampleDB020.zip は圧縮されているので、解凍してください。中に「SampleDB020.mdb」というファイルがあります。
【3】Accessのファイル「SampleDB020.mdb」を起動してください。
【4】キーボードで、「Altキー」を押しながら「F11キー」を押すと、VBE が起動します。
たったこれだけです。簡単ですね。
*Excel や PowerPoint など、他の Office 製品でも VBE の起動方法は同じです。
【5】ウィンドウの「閉じる」ボタンで、VBEが終了します。
【6】最初の画面に戻りました。つまり Access と VBE は別々に起動していたわけです。
【7】VBE は Access のメニューから起動することもできます。
「ツール → マクロ → Visual Basic Editor」
【8】またフォームを選択して VBE を起動することもできます。
*フォームから開いた場合は、フォームモジュールとなります。
【解説】
(1)VBAは標準モジュール、クラスモジュール、フォームモジュール、レポートモジュールに分けられます。これらの違いは使っていくうちにわかるようになります。
(2)フォームモジュールとレポートモジュールは、それぞれのオブジェクト(扱う対象となる物)に関連付けられたプログラムです。
(3)標準モジュールには、共通して使うプログラムを書きます。
VBEで標準モジュールを作成すると、データベースウィンドウのオブジェクト「モジュール」に表示されるようになります。ここから編集することもできます。
今の段階では何もありません。
(4)クラスモジュールは、最初のうちはあまり使いません。
いろいろ用語が出てきて、難しく感じるかもしれませんが、すぐに覚えなくても大丈夫です。実際に使ってみることで、自然にわかるようになります。